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函館稜北病院総合診療科抄読会B面

毎週木曜日5:30PMから30分間、Clinical Problem-Solvingを素材にクリニカル・パールを拾い集めます。

第103回:「日常診療でよく診る症状の裏に」

お話のキモは、腰痛、便秘、しびれ、頭痛、めまいなどコモンな症状にいろんな「裏」がありますよということ。これを避けるためには、時間なり、思考フレームなりを変えて、「セカンド・ルック」を実践することが大切ということでした。前医が、専門医という…

Chicago Med I-3 "Fallback"

タイトルの "Fallback" は、「頼みの綱」としての "Surgical Navigation Advanced Platform" と御主人にプレドニゾロンを盛ってまで軍役から「退却」してもらおうとした奥様の犯罪とを掛けたのでしょうか。奥様の嘘を暴いた Dr. Daniel Charles のセリフ。 T…

Chicago Med I-2 "iNO"

産み捨てられた新生児の低酸素血症、帰宅させて心筋梗塞で心停止して戻ってきた3児の父、院内には一本しか一酸化窒素のボンベがない… 結局は、後者の患者にボンベを使い蘇生し、循環器医師による介入に繋ぎ、生命は救うことができるのだが、重い障害を残し…

今後の抄読会

抄読会の開催要領を下記に変更します。 記 【日時】 毎週月曜日 17:00〜17:30 次回は、4月17日(月)とします。 【課題】 従来は、気になったところの抜粋を持ち寄って頂きましたが、 これからは、記事の要約となるような形で切り貼りして持ってきてください…

第50回:"Wasting Away"

今回の "Wasting Away" というタイトルは、「衰弱する」と「浪費する」という2つの意味を掛けたタイトルでした。その意味を汲めば、難しい日本語だが、「枯槁憔悴(ここうしょうすい)」という訳にでもなりましょうか。 Word Count:3224語 (Time: 16'06'', 2…

Chicago Med I-1 "Derailed"

昨日から放映が始まった "Chicago Med"、"ER" 後、なかなか気に入る医療ドラマが現れなかったが、今回は期待が持てそう。時代的には、ERのグリーン先生のお嬢さんが メディカル・スクール4年生のサラ・リースといったところか。(もちろん別ドラマ、別人な…

第49回:"Histology Rings True"

今回は、"ring true"という熟語と"fibirin ring granuloma"という組織パターン名を掛けたタイトルでした。その意味を汲めば、「実質臓器が語る真実」という訳にでもなりましょうか。 Word Count:2927語 (Time: 10'16'', 285 wpm) 参加人数:4名+1名(文書…

第48回:"Unfolding the Diagnosis"

今回は、Ménétrier病。その胃襞を伸ばすが如く、診断もその背景のウイルス感染まで展開しましょうということなのでしょう。今年2月23日号のNEJM誌に金沢医科大学発生発達医学部門 犀川太教授と秋田千里助教の報告があり、そのCT画像の胃は、まるで女性が身に…

第47回:"Out of the Blue"

「晴天の霹靂」のBlueと有痛性青股腫(Phlegmasia cerulea dolens)のBlueを掛けたタイトルでした。 Word Count:2761語 (Time: 15'33'', 178 wpm) 参加人数:4名 引用箇所: This case highlights the importance of recognizing a rare condition (phlegmasi…

第46回:"Making the Connection"

「時間的に離れた事象を因果関係でつなげる」という意味と意図せずに「胃と腸がつながらさった」ということを掛けたタイトルでしょうか? ひょっとして、複数の症状の組み合わせ(combination)で診断に至るということも含意しているのでしょうか? Word Count…

第45回:"Spot Diagnosis"

異常なほど速く読むことができました。考えられる理由は2つあります。1つは、試験的にコメントの部分から読んでみたこと、もう1つは、日常診療で診ることの少ない遺伝病が題材で、難しくもあり、関心も少なく、読み飛ばしてしまったことにあるようです。 お…

Just a Cut

第37回抄読会でとりあげた "Just a Cut" の記事にNEJM誌上での質疑応答があったので、リンクを貼っておきます。 http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1615253 不勉強にも、For the first ear でした。Vibrio vulnificus は鉄依存性なので、ヘプシジン…

Susannah Cahalan at TEDxAmsWomen 2013

以前NMDAR脳炎の症例を採り上げましたが、この疾患に罹患、回復した体験をTEDで講演されています。 そして、その体験を映画化した作品の予告編です。

Pokemon Go BMJ Christmas Paper 2016

第44回:"A Creeping Suspicion"

初めて知ったのですが、ヘルペスというのは、「這う」という意味のギリシア語に由来するのだそう。どんな組織でもそうですが、仲間外には通じない隠語を作りたがります。医学用語に関しては、その素材としてギリシア語やラテン語を用いることが多いわけです…

第43回:"After the Party's Over"

今回は、初めて私が参加せずに抄読会を開きました。それで、的はずれな投稿になるかもしれませんが、ご容赦を。 Word Count:3151語 (Time: 19'57'', 158 wpm) 参加人数:4名 引用箇所 The combination of anemia, thrombocytopenia, and acute kidney injur…

第42回:"A Gut Instinct"

タイトルは、 "gut instinct" で「本能的直感」という意味があるので、腸結核と掛けたのでしょう。今回からどんな理由であれ、他の参加者にお伝えしたいことを3箇所選んで参加し、その理由をお話頂くというスタイルに変更しました。 Word Count:2684語 (Ti…

第41回:"Gotta catch’em all! Pokémon GO and physical activity among young adults: difference in differences study"

今回は、クリスマスということもあり、BMJのクリスマス記事から「ポケモンGO」ネタ。 http://www.bmj.com/content/355/bmj.i6270 Word Count:2281語 (Time: 14'32'', 157 wpm) 参加人数:4名 感想: ネタはふざけているが、差分の差分分析を使った真面目な…

第40回:"A Tight Predicament"

タイトルの、"tight" は、"stenosis" に通ずるのでしょうか?それにしても、"predicament" の意味が覚えづらい。語源で考えると、「前もって言われていたこと」のような意味のはずなので、(言ったこっちゃない)苦境みたいに派生したのでしょうかねぇ。 Wor…

第39回:"Scratching Below the Surface"

タイトルは、scratch the face で、「〔物の〕表面を引っかく、表面に傷をつける、 〈比喩〉上っ面をなでる、表面的に論じる、〔研究・学習などを〕ほんの少し学ぶ[かじる]、 〔やるべきことの〕始まりにすぎない」などの意味があるそうで、"below"を加え…

ドラッカー読書会と我々の抄読会

右に載せた本の著者吉田麻子さんの出版記念講演に出かけてきました。私自身は、別にドラッカリアンというわけではありません。むしろ最近まで名前を知ってはいたものの、単純に「効率主義者の神」くらいの認識でした。その認識を変えてくれたのが、安富歩先…

第38回:"Against the Grain"

タイトルは、「木目に逆らって」という意味の成句と「穀物に対する抗体」という病態生理を掛けたのでしょう。 Word Count:2633語 (Time: 18'36'', 142 wpm) 参加人数:4名 クリニカル・パール: Celiac disease is an autoimmune disorder that affects th…

第37回:"Just a Cut"

タイトルは普通に訳せば、「ちょっと切っただけ」かもしれないが、ひょっとしたら「すぐ切るしかない」という意味も含意しているのかも。 Word Count:2792語 (Time: 18'03'', 155 wpm) 参加人数:3名+文書参加1名 クリニカル・パール: The patient’s ex…

第36回:"A Chilly Fever"

悪寒戦慄,悪心,重度の頭痛を伴う発熱が 1 週間続いた 30 歳の男性の症例で、結論は「マラリア」でした。 Word Count:2792語 (Time: 16'20'', 171 wpm) 参加人数:5名 クリニカル・パール: In 2010, a total of 1691 cases were reported to the Centers…

第35回:"D Is for Delay"

Diarrhea, Dermatitis, Dementia, Deathの4つのDで要約される疾患だが、Deathの前に診断のDelayがあるでしょうということをタイトルは指摘しています。診断のDelayはある意味、裕福な社会の副作用かもしれません。同シリーズの "Remembering the ABC's" で…

年内の予定

私事で申し訳ございませんが、11月は、休日、夏休み、学会参加のため11月24日に新作を読む会のみの開催になりそうです。それを過ぎると師走で、BMJやMJAに面白い記事が出てきそうですね。 www.bmj.com Medical Journal of Australia

オープンデータ(2):Healthcare Hack with Open data (H2O)

H先生に厚生労働省からレセプト情報・特定健診等情報データベースが一般公開されたことを教えて頂きました。先日ヴァージョンアップした" Exploratory "などを使えば、時間とちょっとしたスキルがあれば、ほぼノーコストで医療政策への提言ができる環境が揃…

第34回:"Testing Limits"

症例はちょっと…でしたが、タイトルは奥深い。「検査には限りがある」のか、「限界を試す」のか…なにか某自治体のスローガン「試される〇〇」のようであります。 Word Count:2262語 (Time: 15'15'', 148 wpm) 参加人数:4名+書面参加1名 クリニカル・パー…

第33回:"Diagnosing One Letter at a Time"

病名は、Hakase Taroに似たあの病気です。It's on the tip on the tongue. 別名でPOEMS症候群ともいい、症状の頭字語が症候群名になっていることが、タイトルの由来となっているのでしょう。 Word Count:2896語 (Time: 19'17'', 150 wpm) 参加人数:5名+…

オープンデータ

函館市のオープンデータ化の記事があったので、関連リンクを2,3挙げておきます。 オープンデータがあってこそ、以前ここで紹介した "Exploratory" のようなソフトが活かせます。 函館市オープンデータポータル Code for Hakodate 株式会社まちづくり五稜郭

第32回:"A Not-So-Obscure Cause of Gastrointestinal Bleeding"

タイトルは、「もうそんな時代じゃないよ」という意味を込めて、"Obscure Gastrointestinal Bleeding (OGIB)" に対する皮肉なのでしょう。 編集 編集 編集 編集 編集 編集 Word Count:2553語 (Time: 13'20'', 191 wpm) 参加人数:4名 クリニカル・パール:…

NEJMのポッドキャスト

NEJMでは "Audio Summary" と題して、2005年11月3日から毎週音声による要約を配信しています。さすが、NEJMというべきか、いち早くWeb 2.0の波に乗ったのですが、正直、内容は本誌の要約というよりは、ティーザー広告のようです。 逆にそれを活かして、課題…

総合診療特任指導医資格取得のためのレポート作成の件

準備 別紙1(docx形式)の書式を資料「総合診療専門医専門研修カリキュラム」(pdf)をもとに埋めることでレポートを作成します。まずは別紙1と資料を各自ダウンロードして揃えてください。 対応するコアコンピテンシー領域 選択肢の6つのコアコンピテンシーは…

第31回:"Tip of the Tongue"

タイトルは、「舌先」と「ことばのヒント」という意味を掛けたのでしょうか。リハビリの分野では、「舌先現象」という言葉もあるそうです。TOTとか略すそうです。(参考:"Tip of the tongue" Wikipedia) 編集 編集 編集 編集 編集 Word Count:2886語 (Time…

国内留学

以前CourseraでUCSF医学部のドクターが担当した "Clinical Problem Solving" の講義が YouTubeで公開されております。英語ですが、字幕も出ますので時間のあるときに挑戦してみてください。

第30回:"Itching for a Diagnosis"

タイトルは、症状としての掻痒と診断に対するうずうずする欲求とを掛けたものですね。 編集 編集 編集 編集 Word Count:2294語 (Time: 11'35'', 198 wpm) 参加人数:5名 クリニカル・パール: Both the degree of proteinuria and the rate of progression…

流会、引っ越し、V-Scan

今日は、集まりが悪く、抄読会を延期しました。来週に持ち越しますが、引越し後なので、場所は新館の医局のオープンスペースになります。8月30日16:45からは、同じ場所で、Vscan の納入と説明会があります。 この機会に、YouTubeでDaniel Liechtenstein先生…

第29回:"Prevention as Precipitant"

タイトルは、「予防のノウハウ、時には余病の膿疱」というのは訳しすぎか。そう言えば、掌蹠膿疱症って余り見なくなった気がします。 編集 編集 編集 編集 Word Count:2355語 (Time: 14'32'', 162 wpm) 参加人数:3名+文書参加1名 クリニカル・パール: …

第28回:"A History Lesson"

タイトルの "History" は、「病歴」の意味、この疾患のもつ「歴史性」、そして、William Osler 先生が “The physician who knows syphilis knows medicine.” と言い、syphilisを "The Great Masquerader"と呼んだ医学教育上の歴史とを掛けていると読むのは、…

第27回:"Sick as a Dog"

タイトルは、リアルの犬と比喩としての犬を掛けています。世界史上最悪の疫病で、その流行がなければ、ルネサンスや17世紀の科学革命もなかったかもしれない黒死病(ペスト)でした。さらに今回のケースは、なんと、国立感染症研究所でも報告されておりま…

迷惑をかけないExcel

データのやりとりはエクセルで保存したファイルを添付してをメールすることが多いが、開けないことがある。開くことができても、データが正規化されておらず、前処理が必要になることが多い。データの前処理は、プロのデータ解析者の場合は仕事の80%を占め…

Exploratory Desktop 関連情報一覧

統計環境R言語のフロントエンドとして脚光を浴びている "Exploratory Desktop" 、少し触った限りでは便利そう。関係者のブログに コマンドラインインターフェイスで、データ解析とビジュアライズが同時に、柔軟にできるソフトウェアです。技術的に書くと、R…

第26回:"In Sight and Out of Mind"

タイトルは『文選・古詩十九首』の「去者日以疎」に相当する英語の諺 "Out of sight, out of mind."をもじったのでしょう。南山堂さんの訳は、「疎きもの、再び来たる」です。 編集 編集 Word Count:2636語 (Time: 18'36'', 142 wpm) 参加人数:3名 クリニ…

統計言語 R のフロントエンド "Exploratory Desktop"

前回、掲げたCSVファイルを使って経時的読解速度の推移を見える化してみる。R単体では、魔法の呪文のようなコマンドが必要な割に、グラフが綺麗ではないので、フロントエンドとして、"Exploratory Desktop" を利用した。課題の語数、分数、秒数から読解速度…

Twitter との連携

最近、感じている問題意識は、メンバーが忙しくてなかなか集まれないこと。そこで、集まれなくても、課題を読んで得たものをみんなに知らせることのできる場を設けました。気軽に、twitter で、#hakodoku のハッシュタグを使い、投稿してください。そうする…

第25回:"A Bruising Loss"

疾患は、稀でしたが、診断過程は捻られていないストレートパンチのケースでした。タイトルが "Bruising" というのも宜なるかな。「痣のできる」と「激しい」と双方の意味を掛けているのでしょうか。 編集 編集 Word Count:2923語 (Time: 15'35'', 188 wpm) …

第24回:"A Man with Fever, Cough, and Rash"

有毛細胞白血病、スウィート病、肺結核、免疫再構築症候群と complex case です。縦隔鏡を実施するほどに肺結核を疑うことができるかどうかが分岐点でしょうか? 編集 Word Count:2882語 (Time: 17'32'', 164 wpm) 参加人数:4名 クリニカル・パール: Alt…

CSV形式

下記の例のように、一行目を項目名として、データの値をコンマで区切って並べたテキストファイルの様式を Comma-Separated Values (CSV) と称している。OSやソフトの枠を超え、可搬性に優れたデータの書式であり、エクセルでもCSVを入出力できるので、SQUIRR…

SQUIRREL project

前回の抄読会で、Clinical Problem-Solvingのシリーズ244回のうち20回分(8.2%)を読んだことになります。それを記念して100個の例文からなる例文集とその音声を作りました。224回分すべての診断家の発言をコーパスとして、その中で出現する 4-gram を頻度順に…

第23回:"A Surprising Cause of Chronic Cough"

コモンなプレゼンテーションが、実は稀な疾患の稀なプレゼンテーション、こんな「なりすまし症例」(The Great Masquerader) には、セレンディピティに頼るしかないのでしょうか? Word Count:2390語 (Time: 17'14'', 139 wpm) 参加人数:5名 クリニカル・…