函館稜北病院総合診療科抄読会B面

毎週木曜日5:30PMから30分間、Clinical Problem-Solvingを素材にクリニカル・パールを拾い集めます。

第19回:"A Breakthrough Diagnosis"

南江堂のNEJM日本語サイトでは、タイトルの和訳が「画期的診断」となっておりますが、メンバーのA先生の「突破口診断」の訳のほうが、穿孔や開腹という意味も含意し、トリプルミーニングを適切に表現していると思います。

Word Count:3132語 (Time:  19'55'', 157 wpm)

参加人数:3名+文書参加1名

クリニカル・パール:

  • Urinary ascites may mimic acute kidney injury, with a pseudo-kidney injury pattern that includes elevated serum creatinine levels, hyponatremia, hyperkalemia, and azotemia, all of which are caused by the equilibration of urine and plasma across the peritoneal membrane.(裏を返すと、腹水を伴う腎障害では、尿性腹水を考える必要があるということ。)

感想:

  • 造影CTで診断がつかないのは、造影とリークに時間差があるからだと考えられる。
  • やっぱり、アメリカでは寄生虫の可能性は常に考慮する必要がある。特に、帰省中だった旅行者 (VFR traveler) の場合はね。