函館稜北病院総合診療科抄読会B面

毎週木曜日5:30PMから30分間、Clinical Problem-Solvingを素材にクリニカル・パールを拾い集めます。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第27回:"Sick as a Dog"

タイトルは、リアルの犬と比喩としての犬を掛けています。世界史上最悪の疫病で、その流行がなければ、ルネサンスや17世紀の科学革命もなかったかもしれない黒死病(ペスト)でした。さらに今回のケースは、なんと、国立感染症研究所でも報告されておりま…

迷惑をかけないExcel

データのやりとりはエクセルで保存したファイルを添付してをメールすることが多いが、開けないことがある。開くことができても、データが正規化されておらず、前処理が必要になることが多い。データの前処理は、プロのデータ解析者の場合は仕事の80%を占め…

Exploratory Desktop 関連情報一覧

統計環境R言語のフロントエンドとして脚光を浴びている "Exploratory Desktop" 、少し触った限りでは便利そう。関係者のブログに コマンドラインインターフェイスで、データ解析とビジュアライズが同時に、柔軟にできるソフトウェアです。技術的に書くと、R…

第26回:"In Sight and Out of Mind"

タイトルは『文選・古詩十九首』の「去者日以疎」に相当する英語の諺 "Out of sight, out of mind."をもじったのでしょう。南山堂さんの訳は、「疎きもの、再び来たる」です。 編集 編集 Word Count:2636語 (Time: 18'36'', 142 wpm) 参加人数:3名 クリニ…

統計言語 R のフロントエンド "Exploratory Desktop"

前回、掲げたCSVファイルを使って経時的読解速度の推移を見える化してみる。R単体では、魔法の呪文のようなコマンドが必要な割に、グラフが綺麗ではないので、フロントエンドとして、"Exploratory Desktop" を利用した。課題の語数、分数、秒数から読解速度…

Twitter との連携

最近、感じている問題意識は、メンバーが忙しくてなかなか集まれないこと。そこで、集まれなくても、課題を読んで得たものをみんなに知らせることのできる場を設けました。気軽に、twitter で、#hakodoku のハッシュタグを使い、投稿してください。そうする…

第25回:"A Bruising Loss"

疾患は、稀でしたが、診断過程は捻られていないストレートパンチのケースでした。タイトルが "Bruising" というのも宜なるかな。「痣のできる」と「激しい」と双方の意味を掛けているのでしょうか。 編集 編集 Word Count:2923語 (Time: 15'35'', 188 wpm) …

第24回:"A Man with Fever, Cough, and Rash"

有毛細胞白血病、スウィート病、肺結核、免疫再構築症候群と complex case です。縦隔鏡を実施するほどに肺結核を疑うことができるかどうかが分岐点でしょうか? 編集 Word Count:2882語 (Time: 17'32'', 164 wpm) 参加人数:4名 クリニカル・パール: Alt…

CSV形式

下記の例のように、一行目を項目名として、データの値をコンマで区切って並べたテキストファイルの様式を Comma-Separated Values (CSV) と称している。OSやソフトの枠を超え、可搬性に優れたデータの書式であり、エクセルでもCSVを入出力できるので、SQUIRR…

SQUIRREL project

前回の抄読会で、Clinical Problem-Solvingのシリーズ244回のうち20回分(8.2%)を読んだことになります。それを記念して100個の例文からなる例文集とその音声を作りました。224回分すべての診断家の発言をコーパスとして、その中で出現する 4-gram を頻度順に…

第23回:"A Surprising Cause of Chronic Cough"

コモンなプレゼンテーションが、実は稀な疾患の稀なプレゼンテーション、こんな「なりすまし症例」(The Great Masquerader) には、セレンディピティに頼るしかないのでしょうか? Word Count:2390語 (Time: 17'14'', 139 wpm) 参加人数:5名 クリニカル・…